秋田商工会議所経営情報/ご存じですか?

IT活用による企業戦略のポイント
〜ITをどう経営に活用すべきか〜

1.ITを利用した経営戦略の考え方
2.IT活用を阻む4つの壁
3.企業経営におけるIT活用術
4.これからの時代に勝ち残るには

ITを利用した経営戦略の考え方

1−(1) ITとはいったい何?
 21世紀は「ITの時代」と言われ、マスコミには、ITという文字が溢れかえっています。
 しかし、肝心のITの実像は騒がれている割りには見えてこないというのが偽らざる皆さんの感想ではではないかと思います。 例えば平成12年12月から開始されたBSデジタル放送。 これにより鮮明な画像、多チャンネル、双方向性等の特徴を持つ新しい時代のテレビといわれていますが、 それでも、BSアンテナ、BSデジタルチューナーと受像機(テレビ)を購入してセットすれば、 あとはコンセントを挿し込むだけで誰でも同じ恩恵が受け取れます。
 ではIT(情報技術)はどうでしょう?
 パソコンを購入した!インターネットに接続した!と騒いでも「それで?」と聞かれて、あなたはどう答えられますか。
 情報技術は購入(導入)しただけでは何の役にも立ちません。
 情報技術は、どう利用するか(できるか)で成果は大きく異なります。 道具を役立たせるにはコツがあります。 昔から言われていることですが、「道具を知らなければ道具は使えない」ということです。

1−(2) ITについて
 【Information Technology】の頭文字を取ったもので日本語に訳せば【情報 技術】ということになります。
 ここまでは、どなたもお判りいただけると思います。
 では、具体的にはどんなもの?となると各人各様の解釈になってしまい、よく判らなくなってしまいます。 特に、IT革命、IT産業、IT経営などと使われるともう何だか判らない状態になってしまいます。 そこでまずITがもてはやされている訳について少しだけ触れておきましょう。
 情報技術そのものは非常に多岐にわたり技術革新が進行しています。 皆さんにとって身近なITといえば、パソコンとインターネットでしょう。 このパソコンや通信技術の進歩も、目を見張るばかりでまさに革命的といえます。
 パソコンの用途がどんどん広がり社会のあらゆる分野で利用されるようになったのも、 処理するスピード、記憶できる容量の飛躍的な増大、それにも増して価格が非常に安くなったことが上げられます。
 これは、ネットワークの世界も同じことで、速度と価格が劇的に早く、 安くなったことがインターネットの爆発的な普及に弾みをつけた大きな理由といえるでしょう。
 しかし、このITを経営に活かすとなるとまず経営戦略の確立が何より重要になります。

1−(3) ITの前に経営戦略が必要になる
 ITは情報技術であり、企業経営から見た場合はそろばんと同じ、単なる道具にしか過ぎません。 昔、商人は帳面とそろばんで経営を行っていました。 現在は、パソコン(コンピュータ)やネットワーク(電話、FAX、メール等)を利用して経営を行っておられます。
 道具である以上はどう使いこなすかが決め手であることは自明の理であるにもかかわらず、 ことITとなると自分にはよく判らないのでと尻込みをなさる経営者の方が非常に多い。 勿論、優秀なスタッフや技術者を置いているからその人間にまかせている!とおっしゃる方も数多く見受けられますが、 そう言う前にちょっと立ち止まって考えて欲しいのです。
 経営をどなたが行っていらっしゃるのですか?ご自慢のコンピュータ?それとも奥様ですか? 企業トップの役割は企業経営そのものであり、 コンピュータが経営を肩代わりしてやってくれるなどとは思ってもいらっしゃらないでしょう。 でしたら「IT」と言う前に企業目的の達成に向けた経営の方針や戦略があるハズです。 そんなに明確に意識はしていないとおっしゃる方でも、 実際には「どうすれば売上が伸びるだろうか?」とか 「どうすれば利益が増えるだろうか?」などと考えたことがない人はいらっしゃらないと思います。
 要は、情報を集め、整理し、分析することを通じて、 仕事をしている人がそれぞれ自分の役割をデータによって明確に理解して活動できるようにすることが大切なのです。 言い換えますと、企業として活動の方向性や目標をデータで示す等ができる様にする事こそITの本当の役割なのです。

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IT活用を阻む4つの壁

2−(1) 第一の壁:ITがよくわからないの壁
 「ITという言葉はよく聞くが、その中身が実はよく判らない!」とおっしゃる方は非常に多いのです。 それは理由がチャンとあります。 昔々のそのむかし…コンピュータが日本に入ってきた時代、その時代の経営者もまったく今と同じ局面に立たされたのです。 しかし、その当時は売る側もコンピュータを企業に導入して貰うには、 そもそもコンピュータとは何か!を真剣に教えないと売れなかったのです。 ですから、売る側も必死に理解してもらう努力をしました。 つまり、どの様に利用すれば企業にとってどのようなメリットをもたらすかという視点から理解を求めたのです。
 ところが今日では、コンピュータ・メーカーは「箱の外側」を作って売っているに過ぎなくなり、 多くの企業の製品が組み合わさって現在のコンピュータ(パソコン)は出来上がっています。 各メーカーは性能や機能や価格についてはそれぞれお客様に訴えかけるものの、 どの様に使えばどの様なメリットがあるかについての説明は誰もしなくなりました。
 その結果、一般の人達も当たり前のように性能や機能あるいは価格の検討だけでコンピュータ(箱)を購入するようになりました。 そうなれば、その箱を理解して使いこなせる人と、単に箱を抱える人の2つに分かれてしまうのは当然の成り行きと言えるでしょう。
 多くの経営者の方々がどちら側に立たされてしまったかは、言うまでもないでしょう。
 企業経営において本当の意味でのIT活用を阻む第一の壁が、このよく判らないの壁なのです。 よく判らないと言うばかりではいつまでもこのままです。 誰も教えてくれないと嘆いても、ベンダー(供給者側)ですら教えてはくれません。 勿論「パソコン教室」なるものは数多く存在しますが、それは単に操作を教えてくれるだけであり、 経営に役立つ使い方を教えてくれるわけではありません。
 残された選択肢はもうご自分で挑戦してみる事しか残されていません。
 ITを活用するには、道具であるIT(箱)とその中身(ソフト)と求める結果(アウトプット)の関連について、 トップがしっかりと理解していただかない限り経営戦略に活用するなどは絵に描いた餅に終わってしまいます。

2−(2) 第二の壁:ITを業務に適合させる壁
 パッケージソフトを購入される時、多くの企業トップはこうおっしゃいます。 「うちの業務をパッケージに合わせるから、安くしてください!」と。 日本の場合、この台詞どおりに実現出来る企業があるとすれば、 その業界トップの1社のみではないかと思います。(小さい企業ほど難しい)
 コンピュータ(パソコンも)はご存知の通りに、プログラムで機能を発揮する道具です。 プログラムは別の言い方をするとロジック(論理)の集合体ですから、 決められたルールは決められた通りに進められないともうお手上げなのです。
 ですから高いお金を出してパッケージソフトを買ったのに、使いもにならない!と嘆かれることになるのです。 ご自分の会社のことは、ご自分が一番理解されているハズです。 だから全部自分で…などという事は申しません。 会社の処理ルール上の問題(臨機応変に対応せざるを得ない部分)がどこにどのくらいあるかだけを見極めて、 その問題部分を人間系で補う工夫をされることです。(人間系とは別名人材活用とも言います!)

2−(3) 第三の壁:情報処理に対する考え方が古いままの壁
これからの経営における「情報処理の考え方」は、経営する上で大切だと思われるデータは、 そのままの形でコンピュータ上に残しておくことです。 その上で、そのデータをどの様に加工すれば何が見えてくるかを経営者ご自身が把握される必要があります。
◆Point!
 ◇ 経営する上において、今何が重要な事柄か!
 ◇ その状態は、どの情報をどのような数字で把握すればよいのか!
 ◇ 生の情報だけでは、見えてこない「実態」をどう処理すれば見えてくるのか!
 以上3つのポイントを押さえることが、大切です。 ITという道具がいかに素晴らしくても、それを使う考え方そのものが古いと、 結局は古い道具と同じ結果しか得られないことになってしまうでしょう。 それでは本当に得られるハズのメリットは消え去ってしまいます。

2−(4) 第四の壁:情報処理した結果をうまく活かせない壁
 IT活用を阻む4つの壁のうち、本当にやっかいな壁がこの第四の壁かもしれません。 情報処理などと言えば、いかにもコンピュータ的になってしまいますが本質的にはコンピュータと何ら関係はないことなのです。 「情報」という言葉を、2つに分けて見ますと「情」と「報」になります。
 これをそれぞれ英訳しますと
◆Point!
情              報
感情、気持ち、情緒、愛情、思いやり 報告、知らせ、案内、ニュース、情報
というような英語に訳されます。
 本来なら「報」だけで十分意味が通じるのにそうしなかったのは、 日本人はもともと「報」だけでストレートに処理をする論理重視型の民族ではなく、 「情」をからめて処理することが極めて普通のことであったために「Information」の訳語に「情」の字が使われたのではと思っています。
 ここでのポイントは、われわれ日本人は情○処理と○報処理の2つの 「処理」の仕方を日常的に無意識に行ってしまっているという認識を持っていただきたいということなのです。 ITを駆使して出てきた数字を情で処理するか、報で処理するかでは結果として大きな違いをもたらすからです。 ITを駆使しそれを経営に活かすには、少なくともITで処理された情報は
◆Point!
 ◇ あるがままに受け止める。
 ◇ 納得ゆくまで理詰めで分析する。
 ◇ 経営者として情の部分ではなく、「報」の部分で処理する。
の3つのステップで取り扱うことが重要です。 「なあなあ」で処理した場合には、正しい評価や反省につながらずいつもその場限りの思いつきの手に終わってしまいます。
 それであれば何もITなど駆使する必要などありません。 最初から、自分の経験と勘と度胸で進まれる方がどれだけ有効かわかりません。 少なくとも自分が決めたという自覚だけは残るからです。

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企業経営におけるIT活用術

3−(1) 経営会議をなさっていますか?
 家族や少ない人員で事業をなさっておられる事業主の方々に「経営会議をなさっていますか?」と言う質問をしますと、 決まった反応が返ってきます。 「うちはそんなことをするような規模の会社ではありません。」 「私のところは家族とアルバイトですからそんな大げさなことする必要はありません。」などと、 何を言い出すのだろうという顔で答えられます。
 しかし、言葉の響きは別として小規模な企業ほど「経営会議」が重要なのです。 なぜ「経営会議」という言葉で問いかけたのかと申しますと、 小規模企業では全員が集まって話をする場面の多くは段取り上の打ち合わせや家族会議風なミーティングで、 正面から経営の話を聞ける機会が持たれていないからなのです。
 特にIT活用においては、データの収集と正しいインプット(IT機器に入力する)が決め手になります。 ここを上手く乗り越えられないと、いくら最新のITを導入しても力を発揮しないどころか無用の長物になってしまいます。
 小規模事業者の方がIT活用を何の為に行うかという目的の徹底、日常の運用において不具合や疑問点も見つけ易く、 対応策の検討や修正も素早く行うことができるのです。 大企業では無理です。 名前や呼び方どんなものでも結構ですから、 ぜひ「経営会議」を開いて「IT化の目的」の方に向かって全員の力を結集させることに力を注いで下さい。 これこそ成功への重要な鍵なのです。

3−(2) 中小企業におけるITの活用とは
 中小企業であっても大企業であっても「ITの活用」においてその差はありません。 あるとすれば次の2つでしょう。
◆Point!
 ◇ 中小企業の方がより多くのしがらみがあるのが普通なので、その分対応策が複雑になる。
 ◇ 社員全体のITを使いこなせる能力(リテラシィ)が低い。(能力ではなく関心?)
しかし、これも必ずしも不利な条件ではありません。 有利に展開できる要素はたくさんあります。 むしろITを大企業と同じ様に使おうとされると無理が出てくるのです。
 特に日本の企業経営者の方々に顕著なのですが、 ITを利用すれば何か新しいものが直ぐに手に入ると思っていらっしゃる方が多く、 今までの商売やり方の枝にITの枝をすぐ接木なさろうとされる。 しかし、それではITの花は咲かないのです。
IT活用のヒント
解決すべき問題は何であるかを認識できなければならない。
 ● 問題は何もない!という姿勢からは、隠れている問題を発見することはできません。
 ● 「経営会議」などを通じて現場の意見を真剣に聞く耳をもつことが重要です。
IT活用法などに惑わされずに、経営の根本的な問題を考えてみる。
 ● 計画している数字がどのように確保できているか、 また人的な問題はないかなど経営に直結する問題を常に直視することが大切です。(経営者の思い込みだけで判断しない事)
 ● 目の前の結果だけでなく、トレンド(全体の流れの方向性)を読み取り、 現状を正しく評価して見る努力を怠らないようにして下さい。
ITの活用は、ITを使うことではなくITを利用して何をするのかあるいは何ができるのかという基本的な知識や考え方を把握することから始める。
 ● パソコンならパソコンがどんなことが出来るのか、 実感で感じ取れるまでは人任せにしないで取り組んでみて下さい。
 ● インターネットなら、数多くのホームページを見てみる。 メールを自分で出してみる。 ネットで買い物をしてみる。 それも必ず、経営者の問題意識を持って経験してみることが大切です。 自分が活用する時のための重要なヒントがたくさん得られます。
ITを利用することで経営の根本的な問題の解決、またはその為の基礎データとしての活用ができるかどうかを検証してみる。
 ● たとえば、インターネット販売をすれば売上高は伸びるでしょう。 今までやってきたことに新しいやり方をアドオンするのですから当然と言えば当然のことだと言えます。
 ● 売上高が上がっても、新しいやり方の経費がそれ以上にかかるならば、やる意味がない事になります。 この様な事態に陥った時、時代の先端とか乗り遅れたらとか言う理由でやめられない人が案外多いのですが、これが最悪のシナリオです。 あくまで、ビジネスとして割り切った考え方で判断し決断することが大切です。
 ● ITによって問題を直接的に解決する使い方だけでなく、経営者の考え方の裏付けとなる、 有効なデータや資料を蓄積し、必要な時に必要なタイミングで取り出すことで役立てるような使い方も、一つの有効な活用法といえます。
ただ蓄積したデータも利用してはじめて価値を生むものであるにもかかわらず 、データを貯め込むことで安心してしまう方が多く、トップの意識改革が重要になります。
活用できるとしたらどの様にすれば問題解決できるか、自身で考えられるだけ、考えてみる。 安直に他人に頼まないでトライしてみる。(判らなくても考えることから本質が見えてくる)
 ● ITはどうも良く判らない、苦手、自分には不向きなどということで、 他人まかせにしてしまうと、経営に役立つ活用はきわめて難しいことになります。 なぜなら、良く判らないとおっしゃるトップが、経営のプロでもないIT専門家に対して、 どれだけ上手く経営上の問題を正確に伝えられるのでしょうか?答えは自ずから見えていると思います。
 ● もし、この時トップ自身で真剣にITに取り組んでみた経験をお持ちであれば、 最初から完璧とはいかないまでも、何度か試行錯誤することでゴールに辿り着ける可能性は想像以上に高いのです。 目標をはっきり意識出来るからです。 場合によっては、ITに頼らなくても解決できるヒントが得られるかもしれません。 そうなればなったで、それもひとつの解決策が見出せたことになります。
それでも自分自身で解決方法が見つけられない場合に初めて信頼できる他人に相談する。
 ● 以上のような努力をしたとしても、必ずしもいい解決策が出てこないかもしれませんし、 解決策は見つかっても、どうすべきか具体的なことが判らないということも充分考えられます。 しかし、ここまで努力した後であれば、これ以降を他人に任せたとしてももう他人事ではなくなっているはずであり、 自己責任を自覚して対処出来るからです。
 以上6つのポイントに絞りましたが、「ITは道具」という基本的な考え方を忘れないで取り組んでいただければ、 必ずやITの有効活用は出来るでしょう。

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これからの時代に勝ち残るには

4−(1) 企業経営のマネジメント・サイクルはさらに短くなる
 企業経営におけるマネジメント・サイクルは、通常の場合1年間の決算期を前提に、半期あるいは月次というものでした。 極端な場合は、会計については会計士にまかせっきりで、決算書は年に1回しか見ないという方もおられるかもしれません。 それでも、モノが売れている時代なら資金繰りも含めて何とかなると思いますし、実際何とかなってきたと思います。
 しかしながら、モノが売れなくなった!消費者の選択眼がより高くなった! 時代の流れが速くなり変化の速度も速くなってきた!というような状況に変わってきた昨今では、 従来のような月単位での考え方では早晩対応できなくなるでしょう。
 今、日本の多くの企業がもがき苦しんでいるのは、 もともとマネジメント・サイクルといった考え方をしてこなかったツケが回って来ているのだと思います。 結果が良ければお咎めなし!勝てば官軍的な思考の下で、日々の活動を経営の視点で把握し、 制御してこなかったからだと言えます。 売れたら、なぜ売れたのか?売れなくなったら、なぜ売れなくなったのかをきちんと検証しなければならなくなってきたのです。
 これからの時代の経営で「月単位」に物事を検証して行くのでは、スピード経営の時代ではいかにも遅すぎます。 これからの経営は「オンデマンド(望む時に望む結果)の経営」を目指す必要があります。 そのためには、ITを利用した日々のデータを日々把握すると言う姿勢が重要になってきます。 必要とされる情報だけは日々入力しておいて、見たい時に直ぐ見ることの出来るシステムの実現が望まれます。
 それ以上に経営上短いサイクルで管理しなければならない内容とは何か、 それが掴めたとしてどんな行動に結びつけるかの方がはるかに重要だと言う認識を持っていただきたいのです。 ITの活用につての方法論は、その認識の上に立ってこそ初めて意味を持つからです。

4−(2) ITの活用が出来るかどうかが勝敗の分かれ目に!
 ITは「たかがIT」ではありますが「されどIT」でもあるのです。 情報技術の進歩は現在のところ止まるところを知らない!と言えます。 それは、使う人にとっても企業にとってもITを使いこなしている人(企業)とITを無視している人(企業)との間に 勝負にならないくらいのギャップを生み出す可能性が益々高まって来ています。 ですからITが重要になるのです。
◆Example


 ある「お米屋さん」が次の様なシステムを採用されました。 お得意様の家族構成とお米の消費量を把握しておいて、 そろそろお米が切れるなぁーというタイミングで「いかがですか」と電話をすることで注文に結びつける。 これによってお客様からは、自分が特別のお客(個客化の要素)として扱われているという満足感と 「あっ!お米が切れてる」といううっかりミスをなくしてくれる、 場合によっては重いお米を自分で運ばなければならない事態から救ってくれる有り難いシステムでもあるわけで、 結果的に大型小売店が来ても対抗できるシステムになっています。


 日本海に浮かぶ、フェリーで3〜4時間もかかる離島に何の変哲もない小さな自転車屋さんがあります。
 しかしこの自転車屋さん、マニアの間では世界的に人気のあるバイク部品の日本総代理店なのです。 インターネットと翻訳ソフトの活用で世界を相手にビジネスをされています。 勿論販売ライセンスを手に入れたことが大きいのでしょうが、まさに意表をついたアイディアの勝負だと思います。
 この自転車屋の親父さんの今一番の悩みは、 日本総代理店となっているホームページを見て外国人が一度訪問したいと言ってくることだそうです。 (不便で遠い、店舗は小さい等々)
 以上の事例の裏側には、パソコンやインターネットなどのITの活用があります。 しかし、ここで重要なのはパソコンやインターネットを利用しているということよりも、 「利用の方法」を考え出されたのがその店のご主人だったということの方です。
 「あなたにとってのIT活用」はあなたでなければ出来ないのです。 あなた以外の人は全てあなたにとっての支援者以下でしかありません。 これからの時代は、どんな商売であれまたどんな企業であれ「情報の活用」の巧拙が勝敗を左右する時代になることは間違いありません。 その為には、経営者は「情報活用の達人」たることが要求されます。まさしく「IT活用の達人」とも言いえるでしょう。 しかし、これをITが上手く操作できるという意味での達人ではないということは、 改めて説明するまでもなく、もうお判りいただけると思います。
 同時に、まったくさわった事もない道具の活用など他人のマネは出来ても、本当の意味で活用することなど出来ないでしょう。 最低でも、「ああこんなことまで出来るんだ!」という実感を持てるまで、ぽつぽつでも構いません。 ぜひ、ご自分でITを使ってみる事が重要なのです。
 21世紀は、まさにITの世紀になるでしょう。 ITの持つパワーとその機能を知り、それを有効活用することで、 皆様方の事業が大きく飛躍する世紀にぜひしていただきたいと思います。
(有)エィ・ディ・プランズ
 代表取締役 山内 祥弘


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